在宅介護で大変なこと5選

在宅介護をしているそこのあなた

いつもおつかれさまです。

また在宅介護をこれから始めようとしているあなた

初めてのことだらけで、なにをしていいのか

これからどうなっていくのか不安だと思われているでしょう。

今日は在宅介護で大変なこと5つを紹介します。

在宅介護が長くなればなるほど習慣化して気づかないのですが

当たり前のように行っていることも実は大変なことなのです。

在宅介護をしている人には、あらためて、在宅介護で行っていることを客観的にみる機会にしてほしいです。

これから在宅介護を始める人には、今後感じるであう、気持ちや、身体への負担を和らげるヒントになれば幸いです。

もし周りに在宅介護をしていて辛そうにしている人の気持ちに寄り添いたいときにも、この記事を通して少しでも理解につなげていただきたいです。

  • 脳血管疾患で要介護になった父を介護するアラフォー
  • 20218月から在宅介護を開始
  • 2021年に福祉業界に転職
  • 終活アドバイザーを取得して介護をする人に必要な情報を発信中

身体的に大変

介護をする人は、介護をされる人の身体的なケアをするため、身体を持ち上げたり、移動の手伝いをする必要があります。

これにより、介護者自身の身体的な負担が増え、筋肉痛や怪我のリスクが高まることがあります。

介護をする人の身体的な負担を軽減するには下記サービスを活用したいです。

 
  • 福祉用具のレンタル・購入
  • 訪問サービスを利用する
  • デイサービスを利用する
  • ショートステイを利用する

介護認定を受けていることが前提ですが、介護保険を利用して少しでも身体の負担を減らしましょう。

介護保険は1か月あたりの利用料金の上限があります。たくさんあるサービスの中から上手に組み合わせて利用しましょう。

福祉用具のレンタル・購入

福祉用具と言っても多種多様で、何を選んでいいかわからないと思います。

介護認定を受けるとケアマネージャーが、在宅介護で福祉用具が必要と考えた場合は

福祉用具業者と連絡を取り、必要な福祉用具を選んでくれます。

    • 布団からの立ち上がり補助をしなくて良いようにベッドを導入する
    • ベッドからの起き上がりの補助をしなくて良いように電動ベッドを導入する
    • 杖や歩行器を利用して転倒防止をする
    • 車いすを利用して外出時の移動をスムーズに行う

なかには福祉用具を使うことを拒否する人もいます。

介護を受ける人の意思を尊重して、無理強いしないことが大切です。

訪問サービスを利用する

訪問サービスには様々なものがあります。

これまで外出してこちらから訪れていた場所に行くにも

天気次第では、かなり負担になることもあるでしょう。

外出のいい機会でもありますが、介護をする人の負担になっているのであれば

一度見直してみてもいいかもしれません。

  • 訪問ヘルパーに介護、家事の補助をしてもらう
  • 訪問診療、訪問看護を利用する
  • 訪問歯科を利用する
  • 訪問入浴を利用する
  • 訪問理美容を利用する
  • 訪問マッサージを利用する

さらに詳しく紹介します。

訪問ヘルパーに介護、家事の補助をしてもらう

訪問ヘルパーは介護保険制度を利用するのでケアマネージャーの作成する

「ケアプラン」にて訪問日を調整します。

ヘルパーさんの人数は最低限で予定が組まれているので、急な希望や単発での利用は

希望の日時に訪問してもらえるとは限りません。

実際、過去に臨時でお願いしようとしたら調整がつかず、わたしが仕事を休んで対応したこともあります。

限られた人数の中で調整をして訪問してくれていることに感謝しつつ利用したいものです。

介護をする人のための家事代行サービス

ヘルパーさんになんでもお願いできるわけではありません。

介護を必要としている人に直接かかわる内容の補助をしてくれます。

家族の食事を用意するなどは介護保険サービスの対象外になるので、そこまで希望する場合は

別途、自費で家事代行などを頼む必要があります。

在宅介護で、疲れて掃除などがままならない場合は

介護をする人のための家事代行をお願いしましょう。

いつもがんばっているあなたが無理をする必要はありません。

お財布と心が笑顔になる家事代行サービスCaSy

訪問診療・訪問看護を利用する

訪問診療と訪問看護はどちらも医療保険と介護保険を利用するパターンがあります。

利用する人の状況に応じて、サービス内容が変わってくるので下記リンクを参考にしてみてください。

日本訪問診療機構HP

日本訪問介護財団HP

我が家では、訪問診療を利用していて

薬の処方箋と月1回の健康チェックをお願いしています。

そんな簡単な内容でも訪問診療でもいいの?と思われるかもしれませんが

父は歩行が困難で月1回の通院も家族には大きな負担となるので

訪問診療を利用しています。

もし、通院にしていたら雨の日はかなりの労力を使うことになるでしょう。

しかも平日なので仕事を休まなくてはなりません。

主治医の先生のすすめもあり、転倒の危険を回避するためにも訪問診療の方が良いとのことだったので、初診で通院して以来、訪問診療を継続しています。

訪問歯科を利用する

口腔ケアは健康な状態を保つための重要な要素となっています。

歯と健康は下記を参考にしてください。

厚生労働省e-ヘルスネット

訪問歯科は、地域の保健センターや普段から利用している介護サービス事業者に相談してみるのもいいでしょう。

我が家の場合は、入院や施設入所時にお願いしていた訪問歯科のクリニックに在宅復帰時にそのままお願いしました。

訪問入浴を利用する

デイサービスに行かない場合は、入浴は自宅ですることになりますが、

入浴は段差や床の滑りやすさから転倒の危険性が非常に高いため

家族で入浴のお手伝いをするのは、介護をする人の負担も大きいです。

入浴はプロの手が必要です。

訪問入浴の導入は在宅介護をするうえで優先度の高い介護サービスの一つです。

我が家の場合は週2回デイサービスで入浴をしているので、自宅で入浴はしていません。

夏場は週2回はちょっと気の毒だと思うので、ヘルパーさんがいるときに清拭(身体を拭く)をお願いしています。

家族でできればいいのですが、家族がそこまで甲斐性がないのがあだとなっていてそこまで密なお世話ができないのが実情です。

訪問理美容を利用する

訪問理美容は介護保険サービス外ですが、ぜひ利用したいサービスの一つです。

プロの美容師さんが自宅に来てくれて、シャンプーヘアカットなどをしてくれます。

美容師さんは普段は施設・病院へ行って施術をしているので、空いているタイミング予約が取れます。

普段は介護職の人としか接していないかもしれませんが、

プロの美容師さんが来てくれるとなるといつもと違った雰囲気の人が来てくれるので新鮮なのも魅力です。

誰しも身だしなみが整うと気分も新たになりますので、たまには利用してみるのもいいでしょう。

我が家は、インターネットで近くの訪問理美容のサービスを行っている美容院を探しました。

市区町村で助成事業を行っている場合もあるので、訪問理美容をどうやって探したらいいかわからないという人は、役所へ問い合わせてみるのもいいでしょう。

訪問マッサージを利用する

訪問マッサージは、医療保険で利用するサービスです。

主治医の先生の同意書が必要です。

拠点からの移動距離や医療保険の負担割合によって料金が変わってきますが

我が家は介護保険の単位数がいっぱいで、リハビリをこれ以上受けられないので、訪問マッサージも利用しています。

デイサービスを利用する

デイサービスは介護保険サービスを利用するので、ケアマネージャーの作成するケアプランが必要です。

デイサービスには朝から夕方のタイプと、朝から昼のタイプがあります。

送迎があるので、自宅にて送り出しと迎え入れができます。

我が家では、週2回朝から夕方のデイサービスを利用しています。

入浴も兼ねているのと、デイサービスに行っている間は身体的な介護から解放されるので

欠かすことのできない介護サービスです。

ショートステイを利用する

在宅介護をしていると出張、旅行などで家を空ける場合もあるかと思います。

家を空けなくても日々の介護で疲弊してしまったら、介護をしているあなたの心身の健康にも影響が出てきます。

介護をしている人も笑顔でいられるためには、疲れていると感じる前に休憩が必要です。

そこで、介護施設に数日から数週間滞在してもらう「ショートステイ」を利用する人が多いです。

ちなみに我が家では、在宅介護を始めてみて母の介護疲れが目立ってきたので、介護負担軽減でショートステイを利用しましたが、毎月の介護保険サービス費が規定を超えてしまうため、ショートステイではなく、1か月の入所という形で落ち着いています。

時間がとれなくて大変

在宅介護は、日常生活のほぼすべてをケアに捧げることを意味します。

介護者は24時間体制で利用者の世話をする必要があり、そのために自身の時間を犠牲にすることが多いです。

実際に父の予定に合わせて、自分の歯医者の予約を3回連続キャンセルしたときは、自分を犠牲にしていると強く感じて気分が落ち込んだものです。

介護をする人の時間を確保するためには下記サービスを利用したいです。

  • デイサービスを利用する
  • ショートステイを利用する
  • 訪問サービスを利用する
  • 宅配弁当を利用する

デイサービスを利用する

デイサービスの利用は、身体的負担以外にも時間の負担を軽減することもできます。

デイサービスに行ってもらっている間に、寝ててもいいし、ゆっくりお風呂に入ってもいいし

外出してもいいのです。

掃除洗濯などの家事をする時間にあてている場合、結局休んでいることにならないと感じることもあるでしょう。

それでは時間に追われてしまって、長続きしません。

休むのも介護のひとつと考えて、自分の時間を確保することをあきらめないで欲しいです。

我が家では、半日のデイサービスを週2回利用しています。

父の帰宅後は昼食の準備、父の部屋の掃除、父の衣類の洗濯はすべて介護保険サービスを利用してヘルパーさんにお願いしています。

ヘルパーさんが来てくれている間は、買い物や自分の通院の時間に使っています。

ショートステイを利用する

デイサービス中は、本人がいないからリフレッシュできると思いきや

半日程度では、なんの慰めにならない。という家族もいます。

ショートステイを利用すると、数日から数週間施設に滞在してもらえるので、介護をしているとできないこと(旅行など)をして自分のために時間を使いましょう。

訪問サービスを利用する

通院などの同行は時間の制約が大きく半日の大仕事となります。

できるだけ訪問サービスを利用して、通院などの時間をかけないようにしましょう

  • 訪問診療
  • 訪問歯科
  • 訪問マッサージ
  • 訪問理美容
  • ヘルパー

少しでも、介護に費やす時間を減らして負担を軽くしたいですね。

訪問サービス中には自宅にいる必要のあるものもありますが、外出するよりは時間も労力も楽になります。

「自宅へ人を入れたくない」という人もいるでしょう。

その場合は、やはり通院などに同行しなくてはならないですが、自費であれば通院付添サービスもある自費ヘルパーので活用してみてください。

自費のヘルパーを利用する

自費ヘルパーとは介護保険サービスで利用できないサービスをカバーしてくれます。

たとえば、介護保険サービスは通院や買い物の付添はしてくれませんが、自費ヘルパーであれば通院や買い物付添サービスがあります。

介護保険だけではどうしてもカバーしきれない部分が出てきてしまうので、自費ヘルパーの活用をして、家族の負担とのバランスをとっていきたいです。

24時間365日対応の介護保険外のオーダーメイド介護サービス【イチロウ】

宅配弁当を利用する

介護をするうえで、最も気を遣うことの一つに「食事」があります。

骨が入ってる魚はつかえない、硬いものは食べられないなど人によってさまざまです。

ある程度、普通食に近いものが食べられる人であれば、ワタミの宅食がおすすめです。

指定した日に冷蔵のお弁当を届けてくれます。

玄関先に鍵付きのクーラーボックスを設置してくれるので、不在時でも安心です。

冷凍だと受け取りのために不在にできないですし、まとまった数を受け取る場合は冷凍庫の場所の確保が必要ですが、ワタミの食卓はその必要がありません。

もう2年以上父の昼食用に利用しています。

とは言え、「お弁当は食べたくない」という人も多いのが現実です。

そんな時は、家族が食べればよいのです。

介護負担を減らすためなら、お弁当を食べるのがだれであっても、何かしら介護負担になるはずです。

忍耐と精神的な負担

介護者は、認知症や身体的な制約を抱える利用者とのコミュニケーションや理解に困難を感じることがあります。

利用者がイライラしたり、攻撃的な態度をとったりする場合もあります。

このような状況に対応するために、介護者は忍耐力と精神的な強さを持つ必要があります。

家族だから、「なんでもしてあげたい」や「やらなくてはならない」と言う気持ちになるからこそ、精神的負担になるのでしょう、そんなあなたは責任感が強く、優しい心の持ち主です。

「まだ、大丈夫」と思っているのであれば、今すぐに生活を見直して、自分のことを第一に考える生活に変更してください。

「まだ、大丈夫」は「(大変だけど)まだ、大丈夫」「(つらいけど)まだ、大丈夫」と言った感じで、()の中の言葉が隠れています。

介護の場合、助けてくれるのは家族ではなく介護保険サービス業者か、介護系の自費サービスを提供している会社です。

どんなサービスがあるかは、まずは担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

自費サービスはケアマネジャーの了解はとる必要はありませんが、共有しておけば生活の流れを把握してくれるので、共有できるものはできるだけしておきましょう。

社会的な孤立

在宅介護は非常に時間とエネルギーを消耗するため、介護者の社会的な活動や人間関係に制約が生じることがあります。

介護者は利用者に専念しなければならず、外出や友人との交流が難しくなる場合があります。

これにより、介護者自身が孤立感を感じることがあります。

社会的な孤立の一つに、介護離職があります。

社会問題になってきていますが、本当に介護と仕事の両立は難しいです。

介護休暇として、まとまった休暇が取得できるようになっている企業もありますが、実際は時短やフレックス勤務も必要だと感じています。

最近でこそ、在宅勤務が当たり前になってきましたから、フル在宅勤務だったら就業を続けられるかもしれません。

介護離職は今後も大きな課題となるでしょう。

また、プライベートの人間関係にも影響があります。

我が家では、土曜日の日中に介護のために自宅にいなくてはならない生活を送っており、旅行が趣味の私は旅行に行けなくなりました、日帰りも無理です。

非常に残念ですが、よく一緒に旅行に行っていた友人と一時疎遠になってしまいました。

父親には年に数回施設に入所してもらっているので、その間に旅行ができるように工夫して少しずつ交友関係がなくならないように環境を整えています。

経済的な負担

在宅介護は、医療費や介護用品の購入、専門的なケアサービスの利用など、経済的な負担を伴うことがあります。

介護者は、利用者のために追加の費用を負担しなければならない場合があり、これにより家計に圧力がかかることがあります。

在宅介護は、本当にお金がかかります。

家計の見直し、節約、不用品の売却などを通して介護費用を捻出しましょう。

できるだけ自分の資産は守って介護に使わないようにしましょう。

なんでも買います!【買取屋さんグループ】

まとめ

本日は、在宅介護の大変なこと5選をご紹介しました。

実際、在宅介護をしてみて本当にこの5選は重くのしかかるポイントです。

  • 身体的負担
  • 時間的負担
  • 精神的負担
  • 社会的負担
  • 経済的負担

まずは、介護が大変だと思ったら、ケアマネージャーさんに相談してみましょう。

最新情報をチェックしよう!

在宅介護の最新記事8件